こんにちは、『あおのカメール』と申します。ポケモントレーナー兼会社員をやらせてもらってます。ポケモンSVのシーズン6において、レート2000以上を達成したため使用していた構築を記事にしたいと思います。
【目次】
1.構築コンセプト
・『どくびし+塩』で疲弊させ、カイリューのしんそくで詰める。
・キョジオーンメタに屈しないようにする。
1試合の対戦時間が長くなるようなポケモンはあまり好みではないが、シーズン序盤に当たった「どくびしマスカーニャ+塩(鋼テラス)+アンコカイリュー」の並びに手も足も出ず、とても美しい並びだと思い、使ってみることにした。キョジオーンは隠密マントやみがわりでメタられるポケモンだが、そのポケモンを逆にメタるように意識した。構築の練度を高めるために時間をかなり要してしまったが、勇気をもって積極的にキョジオーンを展開し続けることが大切だと感じた。
2.構築経緯
「どくびし+塩(鋼テラス)+カイリューのアンコール」がとても相性が良いと思ったため、キョジオーンとカイリューを構築の軸とした。
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マスカーニャよりも襷として読まれにくい点と構築に特殊が欲しい点を考慮し、テツノドクガをどくびし要因として採用。
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上記とは違う角度で相手のポケモンに毒を入れさせることができるように、相手のポケモンを引かせる動きができるあまえるいたみわけのハバタクカミを採用。
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上記の並びだと、瞬間的な火力が足りてないので鉢巻パオジアンを採用。
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地面枠として、テキトーに入れていたステロ巻きディンルーが腐っていたため、どうしたものかと悩んでいた時にポケモンの並びが前期5位の方と同じだと気付き、そのまま努力値配分を参考にさせていただき、チョッキ型とした。結果、イーユイやサーフゴーに安定して後だしすることができ、キョジオーンへのサポートの幅が広がったため、上記プレイヤーの構築記事は穴が空くまで読んだ方が良いと感じた。
3.構築詳細
【キョジオーン】たべのこし/鋼テラス
性格:わんぱく
調整:H252-A4-B156-D68-S28(Sは同速とヘイラッシャ意識)
キョジオーンおじさんは構築の補完役としてではなく、構築の軸として運用することで一段と輝けると感じた。どくびしとの相性はコーラとポテトチップスくらい良く、みがわりで見てくるポケモンを逆に毒ではめていた。毒がなくてもみがわりめいそうのハバタクカミくらいであれば鋼テラスを切れば普通に勝てていた。不意のスカーフトリックがきつかっただけで最強だった。よく切断されるのだけが可哀想だった。
■技構成について
有利対面を取った時に相手の裏に負荷がかけられるように、身代わりを採用。ヘイラッシャの地割れ対策にもなるので、みがわり一択だと思った。
性格:いじっぱり
調整:H193-A187-B4-D4-S164(調整の意図は忘れてしまった。)
Sについて、大体相手のカイリューの上は取れていた。耐久もHに振っているため、丁度いい調整だと思った。特にドクガがディンルーに倒された後、アンコールをいれて、後ろに引かせて毒をいれる動きが強かった。また、ノーマル神速のスイープ力が高すぎる。
■技構成について
特になし。前期流行った技構成。
【ディンルー】とつげきチョッキ/電気テラス
性格:いじっぱり
調整:H68-A252-D108-S76(Bに4振り忘れてしまった。)
前期5位の方の努力値配分を参考にさせていただきました。特殊方面において、ゴリッゴリに硬すぎる。キョジオーンと組ませると格闘の一貫ができてしまうので、そこだけ注意していた。
■技構成について
カイリューの起点になることを防ぐためにカタストロフィーではなく、しっぺがえしを採用。
【ハバタクカミ】ブーストエナジー/ノーマルテラス
性格:ひかえめ
調整:H4-B220-C196-D12-S76
シーズン4の6位の方(シグマさん)のハバタクカミの努力値配分を参考にさせていただきました。恐らく参考にされている方が多いと思ったので、Sを1高くすれば良かったと思ったが時すでにシャリタツ。相手を一度引かせて、毒をよく回してくれたと思う。ミミッキュに強く出たいため、ノーマルテラスとした。
■技構成について
相手に引かせてどくびしを踏ませることを意識して、あまえるいたみわけ型として採用。あまえるを見せたときに、サーフゴーをあと投げされることがあったため、シャドーボールを採用。ミミッキュへの打点にもなるし、シャドーボールで正解だったと思う。
【パオジアン】こだわり鉢巻/鋼テラス
性格:いじっぱり
調整:A244-B68-S180(110族抜き抜き)
前期110族抜きが流行っていたためか、110族抜き抜きでの同速対決がよくあったため、110族抜き抜き抜きでも良かったかもしれない(もはやASで良かったかも)。テラスタイプは悪としていたが、しんそくやムンフォで縛らたくなかったので鋼テラスで採用した。結果、鉢巻神速やじゃれつくを余裕をもって耐えてくれた。
■技構成について
あまえるカミに強く出れるようにふいうちではなく、こおりのつぶてを採用。何となく、テラバーストを入れていたが一度も放つことはなかった。
【テツノドクガ】気合いの襷/草テラス
性格:ひかえめ
調整:B4-C252-S252
9割初手だし。パオジアン、ミミッキュ以外は裏で何とかなるのでとにかくどくびしから入ることを意識した。ディンルーも警戒してカタストロフィーやステロから入ってくる場合もあり、どくを撒いた後、カイリューに引くことでドクガの体力を残したままドクガを引かせることができる。前期はブーストエナジー型で使っていたが、どんな型でもドクガは強いと思った。
■技構成について
どくびしは確定で、タイプ一致技2つを採用し、ディンルー、カバルドン、キョジオーンを少しでも削ることができるようにエナジーボールを採用。
【よくしていた選出】
ドクガ+キョジオーン or ハバタクカミ+カイリュー
相手の構築にミミッキュ、ハバタクカミ、パオジアンがいる時は、キョジオーンを選択。イーユイ、テツノツツミ、チオンジェンがいる時はハバタクカミを選択。迷ったら、キョジオーンで良い。
【受け構築への選出】
なし
考えていなかった。最終日は運よく1度もあたらなかった。『受け構築に当たらないこと自体が受け構築への対策である』とよく言われたものだ。
4.きつかったポケモン
・イルカマン
相変わらず重い。こだわり鉢巻、ビルド型、チョッキ、全部重い。対処方法としては、初手ドクガに突っ込んでこないことを天に祈りながらどくびしを選択。大体、即引きされるがスカーフを持っているのかチョッキを持っているのかで突っ込んでくる人もいた。イルカマン視点何が正解なのかイルカマン専門家に確認したいところ。
初手に出されたらおわり。どくびしを撒くどころの話ではない。対処方法としては、初手に来ることを天に祈りながらブーストエナジーハバタクカミを初手出しして渾身のあまえる。
・チオンジェン
チオンジェンを倒すルートとして、基本的に猛毒状態にさせるかどく状態にさせてTODをする。それに気づいて毒ポケモンと連れてこられた時は、どこかで変な読みをするしかなかった。そして、大体負ける。
・悪テラスパオジアン
キョジオーンおじさんで受けることができない。毒状態にさせて、カイリューのしんそく圏内にいれるかハバタクカミを後から展開するしかない。よくモロバレルと組まされてた印象なので、だいぶきつかった。
・おんみつマントサーフゴー
メタっても重い時は重い。相手の偉さに敬意を払うしかなかった。
1回舞ったウルガモスをあなたどうやって止めるんですか?と自分に問いたい。
・毒ポケモン
ドヒドイデ、モロバレル、テツノドクガ等。渾身のどくびしが回収されるため厳しい。回収されると分かっていても毒を撒かないことには始まらないため、毒をまき続けるしかなかった。結果、すべての毒を回収されて負ける。
5.後語り
S6お疲れさまでした!5月から仕事が忙しくなり、ポケモンになかなか時間を避けず、終盤になっても4桁にいることが多かった。そのような状況でも上位で自分を待ち続けた漢がいたため、諦めることはなかった。最終日はとても集中できていて8時間のうちプレイングではほぼ負けなかったと記憶している(思い違いかもしれないが)。3桁に上がるまで、じわれやギロチン連打に苦しめられた日も続いたが、決して頭で考えることを放棄せずにプレイングで勝つことにこだわり続けた。その結果か、最終日にようやく今期初のレート2000に乗せることができた。今期の苦しみを考えると、前期レート2100を取った時よりもずっと嬉しかった。
【special thanks】
あつ君(@a86179637)
つらら落としを外さないパオジアンを譲ってくれてありがとう。とても感謝しています。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
以上今後ともどうぞよろしくお願いします。
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